稼ぐ大変さを知った高校時代

小遣いがなくなり、学食代だけを貰うように

中学校を卒業するまで小遣いをもらっていた私ですが、高校進学を機に小遣いをもらうことはできなくなりました。

その代わり日々の学食代として500円をもらうことになったのです。 ところが食べ盛りの高校生時代、当然安価とはいえ500円分の学食では我慢できず。

常に空腹の状態だったと記憶しています。

その度に親にお金をくれとせがんでいたのですが、お金が欲しければ自分で稼げというのが私の両親のスタンスでした。

働いて分かったお金を稼ぐ大変さ

仕方なく、高校一年生の冬休みに短期アルバイトをすることにしたのです。

実行に移したアルバイトは、大手運送会社の荷物の仕分けです。 ベルトコンベアーで流れてくる荷物を振り分け、自分が担当する地域の荷物を後ろにあるカゴの中に入れていくのです。

高校生なのでバイトが許されていた時間は18時から22時まででした。 時給は1,000円だったので、4時間で4,000円です。

バイトする前は「4,000円か。オイシイな」と思っていたのですが、いざ働いてみると寒風吹きすさぶ倉庫の中で震えながら作業をしていたので辛かったです。 おまけに荷物は重く、またお歳暮も多いので取扱いに注意しなくてはいけない物が数多くありました。

鼻水を垂らしながら、寒さに震えて必死になって荷物を仕分けした記憶があります。

その時に「お金を稼ぐって大変なんだな」と本当に痛感しました。 それまでは打ち出の小槌のようにお金は出てくるものだと思ったのですが、こうやって苦労して稼いでいるんだなと気付いたものです。

それ以来、親にお金をくれと安易に言えなくなりました。 稼ぐって本当に大変ですからね。 良い経験をしたと思っています。